2019年6月にローンチされたUEFA公式動画配信サービス「UEFA.tv」
まだ日本ではほとんど知られていないOTTサービスですが、チャンピオンズリーグなどのUEFA主催のコンペティションのハイライト動画やプレビュー特集といったコンテンツが充実しており、無料とは思えないほどの内容となっています。
さらには、日本国内で放送のないEURO2020予選のライブ配信や、UEFAネーションズリーグ決勝のフルマッチ映像なども観られるんです!
ユーロ予選はhttps://t.co/kWkZHpT5RQでライブ配信!!!
— FootyTix - 海外サッカーチケット攻略ブログ (@FootyTix_by_GM) 2019年9月7日
DAZNやスカパーでの放送はありませんが、こちらで全試合無料で視聴できます📺⚽
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そこで今回は、多くの欧州サッカーファンの方たちにこの「神アプリ」を広めたいと思い、UEFA.tvの視聴方法や観られるコンテンツなどを紹介します。
EURO予選が観られない!?日本国内での放映権について
まずはじめに、EURO予選の放送について。実は、放送局などによる日本国内でのEURO2020予選の放送はありません。
DAZNやスカパーだけでなく、CS放送ですら放映権を獲得していないという事態になっています。
実は少し前にも同じようなことがありました。それは昨年9月から今年6月にかけて行われたUEFAネーションズリーグです。
僕はどうにかしてネーションズリーグを観たかったので、VPNを利用してドイツのDAZNに接続するという方法を発見し、以前こちらのブログでも紹介しました。
ドイツ版DAZNを観る方法はこちら↓
www.footballtickets-by-gakuseimiler.com
しかし、この方法だと接続が不安定だったりして視聴できないことも多かったので、多くのサッカーファンがフラストレーションを抱えていたと思います。結局日本国内での正式な放送がなかったため、あまり日本のサッカー界では話題になることもなく大会を終えることになってしまいました…。
また、EURO予選の放映権はUEFAネーションズリーグと2022カタールW杯欧州予選とセットになっているため、 ユーロ本大会後に行われる予定のカタールW杯欧州予選の放送もDAZNなどでは観られないと思われます。
このように予選などに含まれる注目度の低い試合の放映権を全て買わなければならなかったために、日本ではどの放送サービスも獲得しなかったのではという声もありました。しかし、ネーションズリーグや欧州予選はなんと世界211の国と地域で放送されており、放映権を持っている配信元が存在しない日本はかなり異常だと個人的には思っています。
UEFA.tvについて
しかしそんな状況の中、なんとUEFA公式映像でEURO2020予選を視聴できるサービスがあったのです!しかも完全無料。
それが「UEFA.tv」です!
UEFA.tvは、今年6月13日にローンチされたUEFA公式の無料動画ストリーミングサービスで、UEFA主催のコンペティションのハイライト動画などを視聴することができます。
UEFAがチャンピオンズリーグだけでなくフットサルや女子サッカーなどその他数多くの大会にも目を向けてもらうために立ち上げた動画配信サービスであり、公式が出しているアプリなのでもちろん安心して利用することができます。
UEFA.tvで観られるコンテンツ
2019年9月時点で、UEFA.tvのコンテンツ一覧に掲載されているリーグは以下の通り。
- EURO2020予選
- UEFAチャンピオンズリーグ
- UEFAヨーロッパリーグ
- UEFAユースリーグ
- UEFAネーションズリーグ
- UEFAスーパーカップ
- U-21欧州選手権
- U-19欧州選手権
- U-19女子欧州選手権
- U-19フットサルEURO
- ブンデスリーガ(国外の一部地域限定)
公式サイトによると、ライブ配信されるコンペティションはユースや女子、フットサルの大会のみで、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなどはハイライト動画や選手インタビューなどの特集映像を配信するようです。
EURO予選もサービス開始当初はライブ配信の予定はありませんでしたが、今週の国際Aマッチウィークに行われている試合は全試合ライブ配信されています。少なくとも今節までは放送される予定ですが、第7節以降の配信がどうなるかはまだ発表されていません。
さらに、試合だけでなく各大会の組み合わせ抽選会も無料でライブ配信しています。CLやELの抽選会はDAZNでも観られますが、今年11月30日に行われるEURO本大会の組み合わせ抽選会もUEFA.tvで生中継されると思うので絶対にチェックしておきたいです。
UEFA.tvを視聴する方法
「UEFA.tv」は、iOS、AndroidのスマホアプリやPCのブラウザで視聴することができます。
スマホアプリは以下のリンクからダウンロードできます。
視聴するためにはUEFAの無料アカウントが必要です。
では、登録手順についてPC画面でのスクリーンショットを使って紹介します。
UEFAの無料アカウントに登録
ブラウザでUEFA.tvにアクセス、またはスマホアプリをダウンロードしてトップページを開きます。そして、「SIGN IN」ボタンをクリックします。
ログインまたは新規登録を求められます。初めて登録する方は「CREATE YOUR UEFA ACCOUNT」をクリックしてください。
上の画像のようにメールアドレス、パスワード、氏名、生年月日を入力します。(Facebook、Googleアカウントでも登録可能)
注意点として、パスワードの条件が少し厳しいです。英語の大文字・小文字・記号をそれぞれ最低1文字含む、8文字以上のパスワードを設定する必要があります。
入力後に送られてくるメールの「CONFIRM EMAIL ADRESS」をクリックすれば登録完了です。
全て英語入力ですが、たったこれだけなのでめちゃくちゃ簡単に登録できます!
実際にUEFA.tvを使ってみた!
ここで、僕が実際にUEFA.tvを使ってみた感想や注意点をお伝えします。
ユーロ予選のフルマッチ見逃し配信は基本なし
ユーロ予選はライブ映像をストリーミング配信していますが、放送終了後におけるフルマッチ動画の見逃し配信はありません。
深夜や早朝の放送が多いので生で観るのは大変ですが、フルで観るためにはリアルタイムで視聴しないといけません。
後日ドイツ対オランダの試合だけフルマッチ動画が見逃しで配信されていました。試合によっては見逃し配信される場合もあるようです。
先週行なわれたEURO予選最大のビッグマッチ「🇩🇪ドイツ対オランダ🇳🇱」の試合がUEFA. tvでフルマッチ見逃し配信中!!!
— FootyTix - 海外サッカーチケット攻略ブログ (@FootyTix_by_GM) 2019年9月13日
これは後でチェックしないと🧐
Match Re-Run: Germany 2-4 Netherlands: https://t.co/WDVPPzGBxF
また、ユーロ予選を見ている限りでは、ハイライトは翌日にならないと配信されないようです。すぐにハイライト動画を観られるわけではないので注意してください。
実況は英語音声のみ
全世界共通のアプリなので、もちろん英語実況のみの配信となります。字幕もありません。
それでも、これだけ高画質の映像を安定した通信環境で観られるのは本当にすごいです!
画質の悪い海外の違法ストリーミングサイトで、ロシア語やアラビア語実況を聞くよりは断然良いでしょう。
過去のCLハイライトなども配信。UEFAネーションズリーグ決勝のフルマッチ動画も
もちろんユーロ予選だけでなく、チャンピオンズリーグなどのコンテンツも楽しむことができます。左下二番目にあるシティvsセルティックの3-3のゲームは、グループステージの一戦とは思えないほどの激闘だったのを今でも覚えています。
このように、チャンピオンズリーグの歴史に残る数々の試合をハイライトで振り返ることができます。これだけの映像が無料で観られるなんて信じれません…!
昨シーズンのCL準決勝アンフィールドでの逆転劇や、あの3シーズン前の「カンプ・ノウの奇跡」だって観ることができます。
他にもポルトガルが優勝したUEFAネーションズリーグ決勝、ファビアン・ルイス(ナポリ)の活躍でスペインが優勝を果たしたU-21欧州選手権などはフルマッチ動画も見逃しで視聴できるなど、ここでしか観られない動画コンテンツが豊富に揃っています。
動画が多過ぎて若干探しづらい。検索機能を使うといいかも
過去の映像など大量の動画があるので、逆に観たい動画を探しづらいという難点があります。
そんな時はメニューの検索機能を使うと便利です。メニューの検索ボタンから自分の好きなクラブ名を入れれば、そのクラブに関する動画を出してくれます。
例として、「barcelona」と入力してみるとこんな感じで検索結果が出てきました。
先日現役引退したF・トーレスが決勝ゴールを決めたシーンが印象的なチェルシー戦の動画など、サッカーファンの記憶に残る名勝負ばかりです。1997年にディナモ・キエフに0-4で破れた試合なんてのも見つかりました。
テレビの大画面で観る方法は?キャスト機能やFire TV stickも利用可能
UEFA.tvはChromecastingとAirPlayに対応しているので、AndroidやiOSデバイスからテレビなどにキャストできます。
一方で、よくDAZNをテレビで観るのに使われるFire TV対応のアプリはありません。しかし、Fire TV stickがあればFirefoxのブラウザを使えるので、FirefoxアプリからUEFA.tvにアクセスすればテレビで視聴することも可能!
Fire TV stickを使ってテレビで観たい方は、このFirefoxアプリを使った方法を試してみてください。(2020/3/25:追記)Fire TV対応アプリもリリースされました。
無料なのに広告なし。動画もサクサク観れて使いやすい
そして、これらの機能やコンテンツもさることながら、読み込み速度やデザイン性も良くて操作性は抜群です。しかも、公式が出しているサービスなので、無料アプリにも関わらず広告が一切ないのも高評価。
とりあえずインストールしてみて、このアプリの使いやすさを実感して欲しいです!
EURO2020本大会の日本国内での放送は?
最後に、来年6月に開催されるユーロ本大会の日本国内での放送について。
前回大会に続いてユーロ本大会は、来年もWOWOWで全51試合独占配信されます。
株式会社WOWOW(本社:東京都港区、代表取締役社長 田中 晃、以下「WOWOW」)は、史上初となるヨーロッパ12カ国で開催されるサッカーの祭典「UEFA EURO 2020™ サッカー欧州選手権」を放送することを決定しました。今回、地上波放送権を除くすべての放送・配信権についてWOWOW独占契約となります。2020年6月12日の開幕戦から7月12日の決勝まで全51試合を生中継及びネット同時配信します。また、加入者限定の番組配信サービス「WOWOWメンバーズオンデマンド」では見逃し配信など圧倒的なボリュームで展開します。
DAZNユーザーとしては、できればDAZNで放送して欲しかったので少し残念です。 UEFA.tvでも、CLなどと同様に本大会はハイライトしか観られないでしょう。
また、2016年大会はテレビ朝日で一部(51試合中12試合)放送されていたので、来年も地上波で数試合放送される可能性もあります。
しかし地上波では準決勝ですら片方しか放送されなかったりもしましたし、やはりサッカーファンならWOWOWに加入して視聴したいところです。実況・解説はラ・リーガなどを担当しているWOWOWのセットになるのでDAZNには敵いませんが、前回かなり評判の悪かった地上波の実況・解説で観るよりはマシだと思います。
WOWOWは加入月無料なので、ユーロだけ観るなら1ヶ月分の視聴料(税抜2300円)で視聴できます。大会直前にはお得に観られるキャンペーンなどもよくあるのでチェックしておくとよいでしょう。
まとめ
今回はEURO2020予選を日本国内で観る方法として、UEFA.tvを紹介しました。
ユーロ予選の生中継はもちろん、ヨーロッパサッカーの動画コンテンツを豊富に楽しめるアプリなので、インストールしておいて損は絶対ないでしょう。まだ知らない人も多いと思うので、ぜひサッカー好きの仲間にも勧めて頂ければと思います!