【EURO2020組み合わせ抽選会】注目のポット分けや抽選会のルールについて徹底解説！

先日EURO予選の全日程が終了し、本大会に出場する24ヵ国中20ヵ国が決定しました。

そして、いよいよ11月30日にEURO2020組み合わせ抽選会が行われます！

ヨーロッパサッカーファンとしては、来年のユーロでどんな対戦が観られるのか非常に楽しみです！

そこで今回は、抽選のポット分けや既にどのグループに入るか確定している開催国など、組み合わせ抽選会の仕組みについて紹介します。

EURO2020組み合わせ抽選会について
EURO2020グループステージ組み合わせ展望
1. 死のグループの可能性は？前回大会ベスト8が同居する可能性も！
組み合わせ抽選会の放送は？
EURO2020のチケット購入方法について
まとめ

EURO2020組み合わせ抽選会について

EURO2020グループステージの組み合わせ抽選会は、日本時間12月1日(日)2時（現地時間：11月30日(土)18時） にルーマニアの首都ブカレストで行われます。

本大会では出場国24ヵ国が6グループ×4ヵ国に分かれてグループステージを戦い、今回の抽選会ではそのグループ分けを決定します。

実は、来年のユーロは12ヵ国開催になったことやUEFAネーションズリーグの導入によって、予選の流れやグループステージの組み合わせ決定方法が今までとは大きく変わっています。

まずは、今回の組み合わせ抽選会の行方を知る上で必要になる「ポット分け」、「プレーオフ」、「開催国」について説明していきます。

ポット分け

組み合わせ抽選会では事前に振り分けられた4つのポットから1カ国ずつ同じ組になるように抽選が行われます。

ポット1〜4は、EURO予選の順位と成績によって以下のように振り分けられています。

ポット1：

??ベルギー
??イタリア
イングランド
??ドイツ
??スペイン
??ウクライナ

ポット2：

??フランス
??ポーランド
??スイス
??クロアチア
??オランダ
??ロシア

ポット3：

??ポルトガル
??トルコ
??デンマーク
??オーストリア
??スウェーデン
??チェコ

ポット4：

ウェールズ
??フィンランド
プレーオフA勝者
プレーオフB勝者
プレーオフC勝者
プレーオフD勝者

首位通過するもトルコに1分1敗と勝ち点を落としたW杯王者フランスや、ドイツと同組で2位通過だったオランダなどの強豪国もポット2に入りました。さらに、ウクライナにグループ首位通過を許した前回王者ポルトガルはポット3に入ったため、厳しいグループが生まれる可能性も高くなりそうです。

プレーオフ組み合わせ

次に、本戦に出場する残り4枠をかけたプレーオフについて。

プレーオフ進出国は、EURO予選ではなくUEFAネーションズリーグの成績によって決定されます。

11月23日に行われた抽選会によって以下のようにプレーオフA〜Bの準決勝組み合わせが決定されました。

プレーオフA：アイスランドvsルーマニア、ブルガリアvsハンガリー
プレーオフB：ボスニア・ヘルツェゴビナvs北アイルランド、スロバキアvsアイルランド
プレーオフC：スコットランドvsイスラエル、ノルウェーvsセルビア
プレーオフD：ジョージアvsベラルーシ、北マケドニアvsコソボ

各プレーオフの準決勝勝者同士が決勝戦を行い、残りのEURO本大会出場国4ヵ国を決定します。

予選でトルコ、フランスと同組になり3位に終わったアイスランドも、プレーオフを突破できれば本大会に出場することができます。ピャニッチ、ジェコを中心としたボスニア・ヘルツェゴビナ、コラロフやタディッチを擁するセルビアなど実力のある国々にもまだチャンスが残っています。

プレーオフの試合は来年3月末に行われます。

開催国

最後に組み合わせを決める上で最も重要になるホスト国について。

12カ国共同開催で行われるEURO2020では、グループステージでは各ホスト国が自国で少なくとも2試合を開催することになっています。

そのため、ホスト国となっている出場国はあらかじめどのグループに入るかどうかが定められており、各グループの開催都市が以下のようになっています。

グループA：イタリア(ローマ)、アゼルバイジャン(バクー)
グループB：ロシア(サンクトペテルブルク)、デンマーク(コペンハーゲン)
グループC：オランダ(アムステルダム)、ルーマニア(ブカレスト)
グループD：イングランド(ロンドン)、スコットランド(グラスゴー)
グループE：スペイン(ビルバオ)、アイルランド(ダブリン)
グループF：ドイツ(ミュンヘン)、ハンガリー(ブダペスト)

※赤字：本大会出場確定国
※青字：プレーオフ進出国
※黒字：予選敗退国

各グループ少なくとも1ヵ国がホスト国の本大会出場が決定しており、グループBに関してはすでにロシアとデンマークが同組に入ることが確定しています。プレーオフに進出しているホスト国も出場権を獲得すれば上記のグループへ入ることになります。

このようにホスト国が12ヵ国もいることによって、グループ分けはある程度予想がつくようになっているという訳です。

EURO2020グループステージ組み合わせ展望

以上のことから、すでに確定しているグループステージの組み合わせは以下の通り。

グループA
??イタリア	※(ⅰ)	※(ⅱ)	※(ⅲ)

グループB
??ベルギー	??ロシア	??デンマーク	※(ⅲ)

グループC
??ウクライナ	??オランダ	※(ⅱ)	プレーオフAorD勝者※(ⅳ)

グループD
イングランド	※(ⅰ)	※(ⅱ)	プレーオフC勝者

グループE
??スペイン	※(ⅰ)	※(ⅱ)	プレーオフB勝者

グループF
??ドイツ	※(ⅰ)	※(ⅱ)	プレーオフAorD勝者※(ⅳ)

グループA
??イタリア	※(ⅰ)	※(ⅱ)	※(ⅲ)

グループB
??ベルギー	??ロシア	??デンマーク	※(ⅲ)

グループC
??ウクライナ	??オランダ	※(ⅱ)	プレーオフAorD勝者※(ⅳ)

グループD
イングランド	※(ⅰ)	※(ⅱ)	プレーオフC勝者

グループE
??スペイン	※(ⅰ)	※(ⅱ)	プレーオフB勝者

グループF
??ドイツ	※(ⅰ)	※(ⅱ)	プレーオフAorD勝者※(ⅳ)

※(ⅰ)フランス、ポーランド、スイス、クロアチアのいずれか
※(ⅱ)ポルトガル、トルコ、オーストリア、スウェーデン、チェコのいずれか
※(ⅲ)ウェールズまたはフィンランド
※(ⅳ)プレーオフAの結果に依存。ルーマニアがプレーオフAを突破場合はホスト国であるためグループCに。アイスランド、ブルガリア、ハンガリーのいずれかが突破した場合はグループFがプレーオフA勝者になる。

なんと、ポット1全チームを含む9か国がどのグループに入るかすでに確定しています。ベルギーとウクライナはホスト国ではないですが、ウクライナが政治的理由でロシアとは同組にならないため、ベルギーがグループB、ウクライナがグループCに入りました。

グループBに関してはベルギー、ロシア、デンマークが入り、ポット4もウェールズかフィンランドしか入り得ないため、抽選会前に対戦国がほとんど確定している状況。デ・ブライネはこのシステムに不満を示していましたが、客観的に見ると楽なグループに入れて良かったのではと思ってしまいます（笑）